February 28, 2026

【Art&JP Novel】虎おっさんヒーローが四股踏み洗脳即堕ち敗北する話

過去小説リメイク(?)&こちらの話【https://www.patreon.com/posts/jp-comic-2page-121142682】 の続きになってます。

─────────────────────────

「うわああああ!!」

「助けてくれえッ!!」

 昼下がりの街中。その大通りで、市民達が悲鳴を上げながら逃げ回っていた。その原因は、大通りの中央を行列を作って進行する、異様な姿の獣人達にあった。

「き、気色悪ぃ! 何だアレは!」

 気色が悪いと形容する他ない理由は獣人達のその恰好にあった。むさ苦しい男だらけの行列を作る獣人達は皆同様に全裸で廻しを締めて、ガニ股で四股を踏むようにしながらのっさのっしと歩き続けている──のだが、異様さは下半身よりも上半身にあった。

 何故なら、股に締めた物より一層薄汚れて黄ばんだ廻しを、顔をすっぽり覆うように締めていたのだから。

「「「どすこいッ❤ どすこいッ❤」」」

 廻しの下で皆が厭らしい目つきをしながら、男臭い掛け声と共に素足でコンクリートを踏みしめる。重なったむさ苦しい低音が地を響かせ、逃げ回る市民達の不快感を増幅させる。正気の沙汰ではないその光景を最初はただの変態の集まりだと笑いながら見ている者もいたが、すぐにそうではないのだと気付き逃げ出していく。

「げへへ! イノゼキ様のお通りだぁ!!」

 その異様な行列の先頭には一人だけ廻しを顔に巻かず大声を上げる猪獣人がいた。

 そう、このイノゼキと名乗る男こそ異常事態を起こした犯人──異能力を悪用し、人々を恐怖と混乱に落とすヴィランなのだった。

 後ろを追従する廻しを被った雄達と違い、四股を踏むのではなく大股で悠々と歩いている。しかし、逃げる中年の熊獣人を見据えると、両太ももに手を当て、右足を大きく持ち上げた。

「ほれほれ、イノゼキ様履き古しのありがたぁ~い廻しだぞぉ〜、受け取れいっ❤ どすこぉいッ!❤」

 イノゼキがそう掛け声を上げ四股を踏んだその瞬間、黄ばんだ回しから同色の光線が放たれた。

 光線はビビビビビ❤ と間抜けな音を鳴らしながらワイシャツ姿の大きな背中に向かって飛んでいく。

「い、嫌だッ! あんな奴らと同じになんかなりたく……ッ! フゴオオオオオッ!?❤」

 光線が直撃した瞬間、中年の熊獣人は情けない声を上げながら身体を大の字に伸ばす。

瞬間、ボンッ❤ というこれまた間抜けな音が鳴り響き、中年の熊獣人の姿を黄土色の煙で覆った。

「げへへ❤ 一丁上がりぃ❤」

 煙が晴れると、変わり果てた中年熊獣人の姿が顕になる。『あんな奴らと同じになんかなりたくない』という願いは無情にも打ち砕かれ、衣服は全て取り上げられ股には純白の廻しが締められていた。

 そして、恐怖の混じる悲痛な表情を浮かべていた顔は、イノゼキと同程度に汚れ黄ばんだ廻しにすっぽりと覆われていた。

「げへッ❤」

 先程までの表情と一転して、廻しの下から覗く口の端が厭らしく吊り上がる。

 そして逃げていた報告とは真逆──イノゼキの方へと振り返ると、すぐさま腰を落としガニ股になり、右足を大きく上げて──硬いコンクリートでできた地面へと落とした。

「どすこいっ! どすこぉいッ! ごっつぁんです! イノゼキ親分! このような親父を四股踏みマワシ戦闘員に変えていただきありがとうございやすッ! どすこいっ! どすこぉいッ!」

 そして、四股を踏みながら雄臭い掛け声でもってヴィラン・イノゼキへの絶対の忠誠を誓うのだった。

「おうおう。んじゃあ、忠誠誓いながらピッタリとワシ後ろに付いてこいよぉ❤」

 イノゼキは他者を変態的な下僕に変える事など当然だというように、手馴れた様子でひらひらと手を振りながら進軍を始める。

「……へいッ❤ 了解しやしたァッ❤ イノゼキ親分ッ❤ どすこいっ❤ どすこぉいッ❤」

 『同じになりたくない』と叫んだ中年の熊獣人はその場で二回四股を踏んで掛け声を上げると、のっしのっしとガニ股で歩き、イノゼキを親分として崇拝する廻し姿の子分達の行列の最後尾に着くのだった。

 このままでは街中、否、世界中がイノゼキの子分となりイノゼキによる世界征服が完了してしまうだろう。

 しかし、当然そんな悪事を許さない正義のヒーローがこの世界には存在している。そしてまさに今、その内の一人がこの場に到着しようとしていた。建物の上に着地する白いマントをたなびかせた大きな影。黒色のグローブとブーツ、赤と紺色をベースにしたヒーロースーツとバイザーをに身に着けた壮年の虎獣人。数々の修羅場を潜り抜けてきた熟練のヒーロー、ブレイズタイガーであった。

*****

「……何が起きている」

 見に映ったその光景に儂は困惑を隠し切れなかった。

 何故なら、変態的な恰好をした獣人達が長蛇の列を作って大通りを進んでいるからだ。

「催眠術の類か? しかし、これ程の人数を同時に操れるとは……」

 決して放ってはおけない。

 儂は首謀者──この行列を作り出した原因であろうヴィランを見つけ出す為、建物から建物へと移動しながら目を凝らして様子を伺った。

 すると、十中八九ヴィランだろうという猪獣人の男が行列の先頭にいるのを見つける。

囮の可能性もあるが、アクションを起こすに越したことはない。

 儂はすぐさま猪獣人の正面に降り立ち、歩みを止めるよう腕を横に伸ばした。

「そこまでだ!」

「あ゛~?」

 猪怪人が動きを止め、後ろに続く廻し姿の獣人達も歩みを止める。しかし、どすこいどすこいと大声を上げ四股はその場で踏み続けている。

「儂はヒーローフレイムタイガー。貴様がこの騒動の元凶だな? 直ちに異能力の行使を止め降伏しろ」

「げっへっへ! またもやヒーロー様のご登場っちゅうわけか」

(……まただと?)

 既にヒーローがこの場に来ていたのか? しかし、そんな報告は来ていないはずだが……。

 儂は『報告をする間もなくこのヴィランの手に堕ちたヒーローがいるかもしれない』という最悪の自体を想定し、警戒しながら身構える。

 ヒーローたるもの全てを力で解決する事に抵抗はあるが、既に犠牲となっている獣人が大勢おり、ヴィランでたる猪獣人本人も降伏の意思を見せないなら、そうするしかあるまい。

「おぉ〜❤ 怖い怖い❤ ワシと一戦交えるかぁ? こう見えて結構強いんだがのぉ〜」

「儂はヒーローだ。決して貴様のような悪に敗北はしない……!」

 儂の言葉を受けて、猪獣人は醜悪な笑みを浮かべる。そして、腰を落として四股踏みの体勢を取ると、こちらにも聞こえるような音量で大きな屁を鳴らした。

 ……なんという下品な男だ。こんな男の言いなりになる市民達が不憫で仕方がない。今すぐこの猪獣人のヴィランを倒し、彼等を解放してやらなければ。

 先に動いたのは猪獣人の男だった。片足を大きく持ち上げると、地面に向かって振り下ろす。奴はこれ程大勢の市民を操る強力な異能力を持っている。奴の一挙一投速には細心の注意をもって警戒しなければならん。

「どすこぉいッ!」

 猪獣人がその野太い足を地面に振り下ろした。その瞬間その股座に締められた黄ばんだ汚らしい廻しから、同色の光線が放たれた。

「───ッ!」

 ビビビビビ❤ という非現実的な──テレビで放送されるアニメやドラマで流れるような音を鳴らすそれを、儂は触れることなく躱し一気に距離を詰めた。

 右腕を大きく後ろに引くと、炎を操る異能力を行使し拳に炎を纏い、それを撃ち出す力を増幅させる。

「ぬ゛ウゥンッ!!」

 儂の一撃は猪獣人の土手っ腹に炸裂した──と思いきや、両手の平で受けて防がれてしまった。

「ぐえ……ッ」

 しかし、威力を殺し切れていないのだろう。貫通し腹へと届いたダメージから、猪獣人は苦しそうな呻き声を上げた。

 しかし、その結果を受けて尚儂は内心驚きを隠し切れなかった。命を断たないよう手加減こそしたものの、異能力の乗った儂の一撃を初見でいなせるヴィランはそう多くない。肉体強化の類を持たないこの猪獣人は、持ち前の身体能力だけで儂の一撃を防いだのだ。

「オオオオッ!!」

 右拳の直線打ちの勢いを殺し切らない内に、儂は右足を軸に身体を左に回転させた。そして自身の膂力と遠心力合わせた左足により廻し蹴りを繰り出す。すると、今度も猪獣人は儂の一撃を手のひらで受け止めた。

「此奴……!」

 自身を強いと評したのもあながち間違いではないのだろう。おそらく、相撲取りとしての実力もかなりの物に違いない。──だからこそ、不甲斐ないと儂は憤りを覚える。

 反動で後退しながら距離をとった猪獣人はそのまま片足を持ち上げると、地面に向かって力強く振り下ろす。

「どすこぉいッ!」

 至近距離から放たれる光線を儂は間一髪で交わすと、体勢を取り直し猪獣人に向かって再度身構えた。

「……許せんな。何故その実力を弱き者を救う為や神聖な競技に捧げる事に使わんのだ」

「げっへっへ! 全く思わんのぉ〜❤ ずうっと夢だったんじゃよ❤ エロい身体付きをした雄共を、ワシの廻しの臭いの虜にして変態ホモ奴隷に変える事が❤ こんなに愉快な事、止められるわけないじゃろう?」

「……下衆め」

 他人の意志と尊厳を踏みにじり、それを気にもとめない猪獣人の醜悪な思想に儂は吐き捨てた。

「しかしやはりヒーローは強いのぉ。それも慢心もしない真面目なベテランヒーローと来たもんだ。これは儂もやり方を変えねばならんな❤」

 猪獣人は腰を落とす姿勢を止めると、パンパンとその両手の平を合わせて二回音を鳴らした。

「四股踏みマワシ戦闘員共! あのヒーローをひっ捕らえろッ!」

「「「どすこいっ! どすこぉいッ! 了解しやしたっ! イノゼキ親分っ!」」」

 すると、後ろに控えていた頭にも廻しを締めた男達が掛け声を上げて四股を踏み、儂に向かって進軍してきた。

 ニヤリと笑みを浮かべた猪獣人──イノゼキと呼ばれた男の姿は、たちまち他の廻し男達によって埋もれてしまう。

「卑怯な……ッ!」

 地を蹴り後退しながらどうするべきかを考える。儂の異能力は広範囲の攻撃に優れているが、炎という特性上加減が難しい。

 彼等は操られているだけの一般市民だ。あまり傷付けたくないが……。

「ぐう……ッ!?」

 廻し男達の隙間を縫って光線が放たれる。儂は後ろに跳ぶ姿勢のまま炎の噴射を利用し何とか躱すが、これからこれ程の人数の巨漢をいなしながら猪獣人の攻撃に注意を向け続けるのは中々に骨が折れるだろう。

「すまんが……少し本気で行かせてもらおう」

 炎の出力を上げ、光線の飛んできた場所を確認する。攻撃の威力と回数はなるべく最小限に。炎に覆われ強化された拳を群れをなす廻し男達の手前──その地面に向かって叩き込んだ。

「ヌオオオオッ!!!」

 ドゴォッ!!! という炸裂音が鳴り響き、儂の拳を中心に強力な熱風が発生する。

 拳を撃ち込んだ場所を起点にして、コンクリートの地面に放射状に亀裂が走る。廻し男達もその方向に沿って吹き飛んでいき、巨漢のシルエットで埋もれていた目の前の視界が開いた。

「そこかッ!」

 光線の発射地点から少し移動した場所に猪獣人──イノゼキの姿を視認する。何度もこの手を使って無闇に市民達を傷付けたくはない。この次の一撃で奴を仕留める……!

 地面を踏み抜きイノゼキに向かって一直線に駆ける。そして先程接敵した時よりも力を込めた拳を振り抜いた。

「どすこぉいッ❤」

「……何ッ!?」

 儂が力を込めて放った強力な一撃は手で防いだとしても只では済まないはずだ。しかし、今度は横から割って入った龍人の廻し男に止められてしまう。

 儂をも負けずとも劣らない図体。鍛えられた太い四肢を覆う深緑色の龍鱗。頭から伸びる龍人特有の双角。黄ばんだ汚らしい廻しを股にも頭にも締め、見る影も無くなってしまっているが此奴は確かに……!

「まさかグランドドラゴン!? お前なのか!?」

「げへっ❤ どすこぉいッ❤ そういうお前はフレイムタイガーか❤ 久しいな❤」

 太い両腕で腕をガッシリと掴まれ動きを封じられる。グランドドラゴン──此奴はヒーロー本部に所属している最強のヒーローの一角だ。

 しかし、種族柄と最強の名に恥じない実力の高さ故か、周囲と距離を取り弱者を見下す傾向にあった。そんな男が、まさかこんな所で既に敗北していたとは──!

「……ッ、どうした? 他人の下に就き命令通りに動くなどお前らしくないではないか。それも、こんな悪辣な男の廻しを身に着ける変態に成り下がるとはな……ッ」

「ぐふ❤ それも昔の話だ❤ 最も偉大なる人物、それはイノゼキ親分その人だとこの履き古し廻しをたぁっぷり嗅がされ我輩は気付かされたのだ❤ 男気溢れる言動❤ 雄の魅力たっぷりの肉付いた身体❤ そして、我輩の価値観を根底から覆したその芳醇な雄の臭い……❤ イノゼキ親分はその全てが崇高な存在❤ 親分を前に我輩は完全に心服した❤ そして、四股踏みマワシ戦闘員へと生まれ変わり子分として働く事を誓ったのだ❤ どすこぉいッ❤」

 儂は変わり果てたグランドドラゴンの姿に少し驚いたものの、イノゼキの『またもやヒーロー』という発言と、本部に報告が行かなかった矛盾の答えにたどり着いていた。

 このグランドドラゴンという男ははわざわざ接敵する際に本部に報告などしない。後方支援など受けずとも、全て一人で解決してきてしまえる実力があったからだ。そして、イノゼキの光線もこの程度の攻撃などどうとでもないと避ける事もせずまともに受けたのだろう。実際、グランドドラゴンの肉体を傷付ける事のできたヴィランは片手で数える程しかいない。

 だがまさか、イノゼキの洗脳攻撃がこれ程強力だとは……。

「フン、そいつは良かった──」

 儂は全身から炎を滾らせると、空いた左腕を振りかぶった。此奴相手なら手加減する必要は一切無い。力の余波が周囲に影響を及ぼさないよう、全ての炎を拳に集中させる。

「なッ!!」

 そして、全力の一撃をグランドドラゴンの隙だらけの腹にお見舞いする。

「ぐごお゛オ゛……ッ!」

 ガニ股で儂の右腕を掴んだままのグランドドラゴンは、モロに儂の一撃を食らい悶絶した。

(やはりか……)

 イノゼキの異能力は強力だが、その思想に染まった物は大股開きを常とされ行動が大幅に制限される。見る限り、思考力も少なからず低下しているだろう。全盛期のグランドドラゴンならともかく、四股踏みマワシ戦闘員とやらに変えられた此奴なら簡単に制圧することができる。

 そして、グランドドラゴンが力無く倒れ込み始めたその時、死角だったその背後から放たれてきた光線を儂は上半身を傾けて回避した。

「ほほ〜、お見通しじゃったか」

「当然だ。悪党の考えるような事は手に取るようにわかる」

 儂は倒れゆくグランドドラゴンの脇を通り抜けると、拳に炎を纏い一気にイノゼキへと距離を詰める。近くの廻し男達もまだ地に伏せたままだ。

 イノゼキの攻撃には細心の注意を払いながら拳を振りかぶる。今度こそ仕留めると、炎の異能力を込めた拳を振り抜こうとする。

 ──その瞬間。

「フゴオオオオオッ!?❤❤❤」

 突如、儂の身体を電撃が走ったかのような激しい衝撃が襲った。そのあまりの衝撃にワシは身体を大の字に伸ばして情けない声を上げてしまう。同時に脳を揺さぶられるような強迫観念を受け、視界が白と黄色に明滅する。

 儂は咄嗟に衝撃の与えられた方向──儂の背の方向へと目を向けた。そこには四股を踏み、汚れた廻しの下で口角を上げるグランドドラゴンの姿があった。

 ゆっくりと流れる時間の中、光線はイノゼキだけでなく手下も放つ事ができるのかと今更ながら気付くがもう遅い。

 儂の誇りであるヒーロースーツが瞬く間に取り上げられ霧散し、股座に硬い廻しが勝手に巻かれていく。

(ぐ……ッ! 負けてたまるものか……! 儂は決してこんな悪辣な猪男の異能力に屈さんぞ……ッ!!)

 加速する思考が辺り一面の動きをスローモーションのように感じさせる。明滅する視界の中、ニヤニヤと勝ち誇った顔を浮かべるイノゼキを睨み付ける。

(儂は正義のヒーローフレイムタイガー……! 絶対にこのような男には……!)

 そして、その視界も汚らしい廻しに覆われてしまった。

「フガァッ!?❤」

 その瞬間、突き抜けるような雄臭とアンモニア臭が儂の脳天を貫いた。

 その余りの悪臭に、絶対に屈したりなぞしないという儂の強い意志は簡単に瓦解しそうになる。そして、この雄臭はイノゼキの物だけではなく熟成されたグランドドラゴンの物も合わさっているのだと頭で理解させられる。

 儂はイノゼキ、そしてグランドドラゴンの二人の手によって四股踏みマワシ戦闘員へと堕とされるのだ。

「フゴッ❤❤ む゛グオ゛オ゛……ッ❤」

 強迫観念に支配された儂の脳みそがイノゼキの、グランドドラゴンの体臭を取り込めと身体に命令を下し、ワシの鼻が思い切り雄臭廻しの臭いを吸い込む。

 な、何という臭いだ❤ 脳天突き抜けるッ❤ これ程の臭い今まで嗅いだこともないッ❤

「んぐ……ッ❤ フッ❤ フゴッ❤ フスッ❤ フスーッッ❤❤」

 頭では鼻からの呼吸を止めた方が良いとわかっているのに、臭いと共に流れ込んでくる思想が❤ 強迫観念が❤ 儂の内に隠された強い雄になりたいという本能が形を歪められて引き出され、フゴフゴと鼻を鳴らしてこの雄臭を取り込んでしまうッ❤

「フゴッッ!❤❤ フスーッッ!!❤❤ フゴゴォッ!!❤❤」

 イカンッ❤ イカンイカンイカンッ❤❤ 強烈すぎるぅッ❤ 負けるッ❤ 負けてしまう゛ぅッ❤❤

 ワシの中の価値観が書き換えられていくのがはっきりとわかる❤ イノゼキとグランドドラゴンの体臭は悪臭ではなく崇高な心地いい匂いへと変貌する❤ そしてこの素晴らしい臭いを儂だけではなく他の獣人達、ヒーロー達にも教えていかなければならないという強い使命感に駆られる❤ そうだ、儂はァ……❤❤

「フゴゴ……ッッ!!❤❤❤ フーッッ!!!❤❤ フスーーッ!!!❤❤ フゴゴオ゛ォッッ❤❤❤」

 そして、限界まで臭いを吸い込んだのと同時に、ボンッ❤ という間抜けな音が辺りに響いた。そして、それと同時に儂は電撃のような衝撃から解放された。

 ズンッ、と地に両足に着く感覚。拘束から解放された儂は自然とガニ股になっていた。

 気持ちは晴れやかだった。廻しの匂いが、今の恰好が変態的な恥ずべき恰好ではなく素晴らしく誇らしい姿なのだと教えてくれる。

「ぐへっ❤❤」

 ブボンッ、と尻から盛大な屁を放出してしまう。しかし、それがたまらなく心地良かった。

 ビュルッ❤ ビュルルルッ❤と、廻しの素晴らしい臭いと屁をこく快感にいつの間にかビンビンに硬く勃起してしまっていたちんぽが何日かぶりの射精を行ってしまった。ビクンビクンとちんぽを震わせガニ股のままその快感を享受し、股間に締めた廻しの内側に大きな染みを作っていくのがわかる。しかしそれもこの崇高な体臭を嗅いでしまえば仕方のない事だ。

「げっへっへ! どうだぁ? ワシの廻しの臭いはぁ❤ 子分になっちまうほどたまらなかったか?」

 雄々しく威厳を感じさせる尊大な声が儂の耳に届く。何をするべきかはもう分かっていた。儂はガニ股のまま両手を太ももにつけ、右足を大きく上げ、そして──。

「どすこぉいッ!」

 地に力強く足を振り落とし、腹の底から響かせるよう掛け声を上げたその瞬間、全身をかつてない、耐え難い快感が走り抜けた。

「お゛ほ……ッ❤」

 びゅるッ❤ びゅるるッ❤ と廻しに収納された勃起ちんぽが追加で精子を放出する。

 む゛お゛ぉ……ッ❤ 股に廻し、顔に雄臭廻し締めながらの四股踏みたまらんッ❤ 病みつきになってしまうぅ……ッ❤ しかし、最後まで挨拶を終わらせねば……❤

 儂は大きく腰を落としたガニ股のまま、両太ももに手を付けながら宣誓を続けた。

「ごっつぁんです! イノゼキ親分ッ❤ この儂フレイムタイガーはイノゼキ親分の雄臭、漢気に完全に心服し、その子分である四股踏みマワシ戦闘員として生まれ変わりやしたぁッ❤ この子分めになんなりとご命令くだせぇッ❤ どすこいッ❤ どすこぉいッ❤」

 もう一度四股を踏むと、強烈な雄臭に影響を受け現在進行形で増産された精液が鈴口の先から噴き出る❤

 だが恥じる事はない❤ むしろこれは誇りなのだ❤

「げへッ❤」

 今なら四股踏みマワシ戦闘員としての使命と役割が全てわかる❤

 子分として親分の為に働いて常に四股踏み❤ この純白の廻しに儂の汗や精液をたっぷりと染み込ませ熟成させ、立派な汚廻しに変える事が儂の使命❤ そうする事でイノゼキ親分と同じ、グランドドラゴンのように四股踏みマワシ戦闘員変態雄臭洗脳光線を放つ事ができるようになるのだ❤

「おうおう。んじゃあ、忠誠誓いながらピッタリとワシの後ろに付いてこいよぉ❤」

 親分はヒーローである儂すら変態的な下僕に変える事など当然だというように、特に大きな反応をする事すらなく手馴れた様子でひらひらと手を振りながら進軍を始める❤

 ああ、何て男らしいのだ❤ 親分のでっけえ器と実力を臭いと肌で感じさせられる❤ こんな親分の為に全霊で尽くさねばならないと❤ こんな親分の素晴らしい雄臭を一刻も早く他の雄獣人に広め、儂と同じ変態四股踏みマワシ戦闘員に変えねばならんという強い使命感に駆られる❤

「……へいッ❤ 了解しやしたァッ❤ イノゼキ親分ッ❤  どすこいっ! どすこぉいッ❤」

 儂は誠意を込めた大声でそう答えると、ガニ股でのっしのっしと歩きながら仲間である子分たちの行列に加わった。

 おお……ッ❤ 雄臭ぇ……ッ❤ 行列の後ろに流れていく大勢の雄の香りが、儂の決意をより色濃くさせる❤ 早く四股踏み繰り返して、グランドドラゴンと同じように雄臭洗脳光線が撃てるようになりたいと儂の気を焦らせる❤

「「「どすこいッ! どすこいッ! どすこいッ!」」」

 のっしのっしと巨漢達で四股を踏むように練り歩きながら、親分の後ろをピッタリとついていく❤ 儂の掛け声が同じ子分の雄共と重なり、むさ苦しいハーモニーを奏でる❤ ああ……❤ 素晴らしい❤ 親分の子分にしていただけた事が❤ 四股踏みマワシ戦闘員としてどすこいどすこいと雄臭く掛け声上げながら、こうして練り歩けるのが何よりも幸せだ❤

「「「どすこいッ! どすこいッ! どすこいッ!」」」

 顔に締められた廻しからダイレクトに突き抜けるイノゼキ親分とグランドドラゴンの臭い。そして辺り一帯に漂うむせ返るような雄臭と熱気に儂は身体を震わせ、汗をだくだくと流しながら進行を続けるのだった。

「「「どすこいッ! どすこいッ! どすこいッ!」」」

「「「どすこいッ! どすこいッ! どすこいッ!」」」

「「「どすこいッ! どすこいッ! どすこいッ!」」」

*****

「大分夜も回ってたなァ。ヒーロー様も何人か配下に加わったし、夜を明かすとするかぁ」

「「「「「へいッ❤ 了解しやしたイノゼキ親分ッ❤ どすこいっ❤ どすこぉいッ❤」」」」」

 日が暮れ、スポーツジムの前で親分が立ち止まりそう言うと、儂達子分もそう答えて歩みを止める。親分の言う通り、何人かの見慣れた顔のヒーローたちが儂達の進行の邪魔をし、最後には同じ子分として生まれ変わっていった。

「流石に全員寝るのはあぶないからのぉ〜。おい、グランドドラゴン、フレイムタイガー!」

「「へいっ❤ なんでありやしょうっ❤ イノゼキ親分っ❤❤」」

 イノゼキ親分がパンパンと両手を叩き儂等ヒーロー二人を呼ぶ。儂とグランドドラゴンはすぐさま威勢の良い返事を返し、どったどったと大股で行列から移動し親分の前まで移動した。そして腰を大きく落とし頭を下げ、忠誠を示す蹲踞の姿勢になる。

「お前さん達は相当な実力者なんじゃろ? それにしてはあっさり洗脳されてワシの子分になっちまったがのぉ❤ んじゃ、そんな訳だからワシ等が寝てる間にちょっと見張っててくれや、いいな?」

「「へいっ❤ 了解しやしたイノゼキ親分ッ❤ どすこいっ❤ どすこぉいッ❤」」

 儂達はその場で四股を踏み親分の命令に応える。それに満足した親分はスポーツジムの中へと入っていった。それに続き子分達もぞろぞろとガニ股で歩きスポーツジムの中へと入っていく。適当にこの中で親分と自分たちの体臭に塗れながら夜を明かすのだろう。しかし、儂達は下された命令を忠実に守らねばならん。

「よし❤ 気張っていくぞグランドドラゴン❤ ヒーロー共が一切親分に手を出せぬよう細心の注意でもって警戒せねばな❤」

「うむ❤ イノゼキ親分の子分として、変態ホモの四股マワシ戦闘員として立派に責務を果たすぞフレイムタイガー❤」

 お互いに目を合わせそう言い合うと正面に向き直り大きく腰を低く下げる。そして。

「「どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこいッ❤」」

 親分を讃え忠誠を捧げる為、変態四股踏みマワシ戦闘員としてより雄臭い漢になるという使命の為、むさ苦しく肥え太った壮年の男二人で、黄ばんだ廻しを股と顔に締めながら男らしく四股を踏みを始めるのだった。

「「どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこいッ❤」」

 しかし何と感慨深い物か❤ あれ程身勝手だったグランドドラゴンも、イノゼキ親分の手にかかれば忠実な可愛い子分に早変わり❤ 果てには儂共々子分に変えこうして一緒に下働きさせているのだから、やはり親分こそ最も偉大で強い雄なのだと再認識する❤

 鼻に被さったイノゼキ親分の廻しの匂いを堪能しながらグランドドラゴンと同じタイミングで四股をとり、忠誠を捧げながらヒーロー共が寝首を掻きに来ないか神経をとがらせて見張る。儂達熟練の元ヒーローが立ちはだかれば、どんなヒーローであろうと返り討ちだろう❤

「「どすこぉいッ❤ ぐへっ❤」」

 グランドドラゴンと同時に右足を大きく上に上げると同時にブボンッと大きな屁をこいた。

 その快感に射精してしまうがそれはグランドドラゴンも同じようで、大きな身体を微かに震わせながら四股踏みを続けていく。

「「どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこいッ❤」」

 片足を大きく上げる度、互いの身体から湧き立つ雄臭が辺りに広がっていく。足裏から、股から、脇からもわもわと熱気が溢れ白い湯気を作りだしていく。ああ、たまらん❤ 儂達もきっとイノゼキ親分には劣るが凄まじい臭いを発しているのだろう❤❤

「「どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこいッ❤」」

 今なら親分の力をお借りしなくとも儂達の体臭で仲間を増やすことも可能だろう❤❤ ああ、なんて素晴らしいのだ❤ この臭いの素晴らしさを教えてくださり、儂達をこんな身体にしてくださった親分には感謝してもしきれん❤

「「どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこいッ❤」」

……んん~?❤

「……」

 奥の方に獣人の気配を感じ取る。おそらくヒーローだろう。グランドドラゴンの奴も気づいているようで、儂と同じ方向を注視している。

「どすこいッ❤ ぐへっ❤」

「どすこいッ❤ ぐひっ❤」

 早速儂達子分が活躍するときがきたようじゃなぁ❤❤

 ポタポタと地面に汗を垂らし、ながら四股を踏み続ける。

 ぐふ❤ 果たして誰が来たのか……❤ ダイナエレファントか? フローズンライノスか? ボルトベアードか?

 もしそやつらであれば少しばかり骨が折れそうだが……❤ 同時に、洗脳に成功すれば心強い変態四股踏み戦闘員の仲間が増えることだろう❤

「「どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこいッ❤」」

 ぐひ❤❤ 四股を踏み続けた儂の肉体の準備は万端だ❤ どう調理してやろうか考えていると、儂達が気付いていることを察したのか、徐々にこちらへと近づいてくるのがわかる❤

 ぐふ❤ 早く来い❤ 儂の育てた雄臭廻しで、儂達の仲間に変えてやるからなぁ❤ げへっ❤❤

 どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこいッ❤

 どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこいッ❤ どすこぉいッ❤❤

終