【Art&JPNovel】理知的なセントバーナード司令官が海賊団を束ねる猪船長に敗北し猪船長好みの下品で下劣な下っ端子分船員へと変えられる話
「司令! 新たにDの13港区にて救援要請です!」
ヒーロー本部、総司令室。オペレーターの放った言葉に中年のセントバーナード獣人──バーナード司令は眉間に皺を寄せた。
現在、街は長らく抗戦状態であったヴィランの軍隊による大規模な襲撃を受けており、この区域の全ヒーローが戦闘、そして市民の避難に駆り出されていたからだ。
「詳細は!」
「海上に突如船が出現──内部から現れた猪獣人のヴィランが部下を引き連れ人々を襲っているようです……!」
「混乱に乗じた新手のヴィランか──しかし──!」
もう救いの手を差し伸べられるヒーローはいない。皆が全力で各々の使命を全うしているのだ。
(どうする……!)
バーナード司令は逡巡する。が、自体は一刻を争う。この数秒の思考が市民の生死を左右するかもしれないのだ。
(仕方あるまい……!)
決意を固めたのか、バーナード司令は正面のモニターから目を離しその巨体を翻した。
「笹田、俺の後任は頼めるか!?」
「ええッ!? おれですか!? 司令は……!?」
「俺がDの13港区のヴィランを鎮圧する! 俺の異能力のサポートは無くなってしまうが、何とか持ち堪えてくれ!」
バーナード司令はそう声を上げネクタイを緩めながら、足速に司令室の出口へと向かって歩いていく。オペレーターのパンダ獣人──笹田と視線が交差した。
笹田は一瞬答えるのに躊躇したが、覚悟を決めたのか、口を大きく開いた。
「わかりました! 司令もお気を付けて!」
バーナード司令はその言葉を聞くと、その大きな足を踏み出し、司令室の外へと駆け出すのだった。
*****
「よぉーし! テメェら! 目当てのモンは集まったかァ!」
「へい! バッチリです!」
「金目のモノも上物も中々の収穫ですぜ!」
Bの13港区に男達のむさ苦しい濁声が響き渡る。その中心に居るのは三角帽に眼帯、襟長のロングコートを身に纏った中年の猪獣人だ。
丸太の様な四肢に、コート越しでもわかるでっぷりと肥え太り膨らんだ腹。ギラギラと輝く趣味の悪い指輪をいくつもはめた太い指を見ると、かなり贅沢な暮らしをしている事がわかる。
その周りを取り囲むようにしているのは皆彼の手下達なのだろう。眼帯とロングコートの猪獣人と違い、彼等は皆少々みすぼらしい格好をしていた。
紺のバンダナを目深に巻き、着古しているのか色褪せ黄ばんだ青と白の横縞のシャツを身に付けている。その集団を象徴しているのか、皆同じデザインの猪を模したドクロのネックレスを身に付けていた。
そして特筆すべきは下半身だ。
布が余り膨らんだだらしの無いズボンを履いているのだが、股座と尻の周りに布地が存在しておらず、前と後ろを腰周りに通った紐を結んで固定していた。そのせいで尻や性器が丸見えになっており、動く度にちんぽと金玉が股の下で間抜けにブラブラと揺れてしまっていた。
「よーしよし♡ 流石は俺様、漁夫の利大成功だなぁ♡ 騒がしいから様子を見に来てみれば、脂の乗った良いオトコが大漁大漁♡ こりゃ今夜が楽しみだ♡」
眼帯の猪獣人ヴィランの視線の先には、目深バンダナの男達に担がれた漁師達の姿があった。皆気絶させられており、殆どがガタイの良い雄獣人だ。
「そこまでだ!」
その瞬間、港に勇ましい声が響き渡る。
「おいおいまさか……」
眼帯の猪獣人ヴィランが、不機嫌そうな声を上げ、声の方向を見やる。
ヴィラン達の視線の先には、白と黄色のマントをはためかせ、白のラインが通った、黒とグレーを基調にしたヒーロースーツに身に纏ったセントバーナード獣人の姿があった。
「直ちに降伏し、市民達を解放しろ。さもなければ武力行使に移らせてもらう」
それは前線から退く前のバーナードの元の姿──ヒーローブラックドッグであった。
「チッ! 随分と早ェ到着だな! テメェら! ずらかるぞ!」
「「「アイアイサー!」」」
眼帯の猪ヴィランが号令をかけると目深バンダナの下っ端達が掛け声を上げてそれに従う。しかし、それを易々と見逃すブラックドッグではなかった。
「させるか!」
ブラッグドッグが走りながら掌を前にかざすと、手から黄金のオーラが噴き出した。すると、触れてもいないというのに、下っ端達がバタバタと地面に叩き伏せられていく。
「クソッ異能力か! 走れ走れ! そんで俺の盾になれ!」
「「「アイアイサー!」」」
ブラックドッグの異能力は掌から流れ出す不可視のエネルギーの操作だ。
射程は視界全て。そしてそのパワーは射程の長さに反し、全盛期なら身体強化の異能力を持つベテランヒーローの腕力に並ぶ程だ。
「ぐえっ!」
「のわーッ!!」
船へと逃げる下っ端達を追いかけながら一人一人無力化していく。
中には腰に着けたサーベルを手にブラックドッグに襲いかかる者もいたが、エネルギーで強化された拳でもって叩き伏せていく。
勿論担がれている市民達の救助にも気を配る。怪我をしないよう下っ端達から引き離し、視界の隅に入るよう離れた所へ下ろしていった。しかし。
(ぐ……ッ、やはり以前のようには……!)
突如襲う頭痛にブラックドッグはこめかみを抑える。ブラックドッグが前線を退いた理由──それは肉体の衰えに加え、異能力の衰えを実感したからだ。
そして前線を退きサポートに徹すると決めたブラックドッグ──バーナード司令はその能力を応用して、ヒーロー本部を中心に巨大なソナーを展開するという役割を担っていた。
先の大規模襲撃の際は常にソナーを展開しオペレートをサポートしていた為、既に異能力使用による疲労が溜まってしまっているのだった。
「待て、待て待て待て! こいつが見えねえのか!」
眼帯の猪ヴィランの声が木霊する。その声を聞き、ブラックドッグと眼帯の猪ヴィランの間にいた下っ端達が道を開けるように動き視界が通っていく。
見れば、眼帯の猪ヴィランがサーベルを手に持ち漁師の首元に突きつけていた。
「貴様……」
所謂人質だ。それを見た下っ端達も下品な笑いを浮かべると、担いでいる漁師にサーベルの刃を向けていく。
「形勢逆転だなヒーローさんよ♡ さあ、変な動きはするんじゃねえぞ……わかったら手上げて、ゆっくりと膝を付けろ」
「……」
ブラックドッグは眼帯の猪ヴィランの言う通りにする。しかし、その間も思考を止めることはしない。どうにか素早く、無傷で人質達を救出し、このヴィラン達を鎮圧しなければならない。
「アンタ名前は何て言う?」
「……ブラックドッグだ」
「ほぉ〜? 聞いたことある名前だな。最強に連ねるだの、かなりの腕前なんじゃなかったか? そんな奴に目ェ付けられるたァ運が良いんだか悪いんだか。いや、ここは運が良いと考えるべきだなァ♡」
「……」
「ああ、そういや自己紹介がまだだったな。俺様はボアック、この海賊団を束ねる船長だ」
「……まさかとは思ったが、今の時代に海賊とはな」
「ガッハハ! 良いもんだぜェ? 船の上では俺がルールだ! 酒も食いもんも、金も男も、全部俺様の思いのままだ!」
「そうか、それは喜ばしい事だな。それで、俺がこうしていれば人質は解放するのか?」
「いいや? 解放すれば何をされるかわからねェし、俺様達の目的はこの漁師達でもあるからな♡ 有難く攫わせてもらうぜ♡」
勝ちを確信したからか、眼帯の猪ヴィラン──ボアックはやたらと饒舌だ。明らかに油断している……が、まだ完全に手の内の晒している訳ではない。ボアックの動きを警戒しながら、細心の注意を払って不可視のエネルギーを、海賊達の元へ移動させる。
(力を強く行使すれば手の発光は防げん。決めるのならば一瞬で行わなければ)
ボアックを含めて、人質をとっている者は計六人。果たして疲労の溜まったこの状態で、武器を没収し人質の救出、そして海賊の無力化が一瞬で行えるのかどうか。
ブラックドッグの頬を冷や汗が伝う。
こうしている間にも、残った下っ端達が気絶した下っ端を起こし、遠くに離した人質達を再び担ぎ上げに行こうとする。
(──やるしかあるまい)
「あ? テメェ何か」
ブラックドッグは決意を固める。その表情に何かを感じ取ったのか、ボアックは何かを言おうとしたが既に遅かった。
一瞬の間に、不可視のエネルギーによって人質に突き立てられている刃が全てへし折った。
「────ッ!」
そして、それとほぼ同時に驚く間も与えず海賊全員に重い一撃を入れ、力の抜けた手から人質全員が引き離した。
「んが……ッ!」
ボアックが呻いた。
それと共に、ドサドサとボアック含む海賊達が倒れていく。
ブラックドッグは確かに海賊達の鎮圧と人質達の無傷の救出を成し遂げたのだ。
「ぐう……ッ!」
しかし、異能力の酷使による頭痛がブラッグドッグを襲う。
(まずは本部にこの事を報告──そして市民達をもっと安全な場所に避難させねば)
ブラックドッグは頭を抑えながらヒーローとしての職務を全うしようとする。その時であった。
「テメェ等! やっちまえェッ!」
倒れていたボアックが息絶え絶えに叫んだ。その声にブラックドッグは身構える。
(どういう事だ……? 手下は全員気絶させたはずだ……)
周りを警戒するが、目深バンダナの男達が起き上がる気配は無い。だが、何人かの人質が起き上がりブラックドッグの元に駆け寄ってきた。
「もしかしてヒーローですか!? ありがとうございます……! 突然こいつらに襲われて……」
「ありがとう! アンタ最高だよ!」
「……ッ! 待て、まだ戦闘は終わっとらんぞ! ここは危険だ、今すぐこの場から離れ……ッ」
ブラックドッグは駆け寄る市民達に避難を促そうとする。
次の瞬間、ブラックドッグの眼が驚きで見開かれた。
「が……ッ!?」
口から低い呻き声が漏れる。何故なら、感謝を称えていたはずの市民の拳がブラックドッグの鳩尾にめり込んでいたからだ。
「あぐッ……!」
その次は別の市民に羽交い締めにされ、足も掴まれる。守るべき市民に攻撃され、動揺を隠せないブラックドッグの判断が鈍る。
この状況から脱さねばならない。だが、異能力で市民を傷付けてはならない。
そして、今度こそ本当の時間切れが訪れた。目の前に現れたのは倒れていたはずのボアックの姿。
ブラックドッグは異能力で抵抗する間もなく、何か湿った布地のような物をマズルに押し付けられた。その布地の発するあまりの悪臭に、呼吸を奪われたブラックドッグは意識を失うのだった。
*****
「ぐ……お゛……」
「ようやくお目覚めだな」
ブラックドッグ──バーナードが目を覚ましてまず最初に感じたのは酷い悪臭──濃厚な雄の臭いであった。雄の発する体臭、汗、そして微かにアンモニアの匂いが混ざったソレは、鼻に巻き付けられた布地──履き古されたトランクスから発されていた。
「どうだ?俺様の履きこんだパンツの臭いは? 堪らねえだろう?」
「……ッ! 貴様、どういうつもりだ……ッ!」
すぐさま鼻に巻かれた汚い物を引き剥がし、目の前の眼帯の猪獣人──ボアックを殴りかかろうとするも、手が自由に動かせないことに気付く。
見ればバーナードの手足は手錠と鎖によって拘束されてしまっていた。それどころかヒーロースーツはいつの間にか消え去り完全に全裸になってしまっている。
「こんな物……!」
異能力で拘束を解こうとするが、疲労、そしてこの脳まで突き抜けるような不快な悪臭のせいか、上手く異能力を行使することができない。
「ガハハ! 無駄無駄♡ 俺様の体臭を嗅がせた奴を虜にして、俺様好みの雄に変える。それが俺様の能力なんだからな♡ 一晩中嗅がせ続けてやったってんのにまだ抵抗しようとしてんのが不思議なくれェだ♡」
「何だと? そんな異能力があるはず……」
否定しようとしてバーナードは口篭る。聞いたこともないようなかなり異質な力だが、それが本当なら奇怪な格好をさせられても尚従う数多くの手下、突如ブラックドッグを襲った市民、異能力の使えないこの状況、全ての説明が付いてしまう。
それと同時に、現在自分が置かれている状況に気付きバーナードは戦慄してしまう。
「状況がわかったようで何より。アンタももう少しすれば可愛い可愛い俺様の手下。ボアック海賊団の仲間入りだ♡ 男手は多ければ多い程良いからなぁ。それもこんな強くて上物の雄なら大歓迎だぜ♡」
「誰が貴様のような男の仲間になるものか!」
バーナードは歯を食いしばり、鋭い目でボアックを睨みつける。
正義を愛し、善良なる人々を守る為、その人生をヒーローとして費やしてきた。そんなバーナードが、悪の海賊に、善良なる人々に恐怖を与え、幸せを奪ってきた目の前の男を許せるはずがなかった。
「おお怖い怖い、だがいつまでその威勢が続くかな?」
ボアックはニヤニヤと笑いながらバーナードを見下ろす。
勝ちを誇ったような下品な笑みに心底腸が煮えくり返りそうになるが、バーナードは務めて自身を落ち着かせようとする。
(まずは現状の確認をしなければ)
ボアックを無視してバーナードは周囲を見渡す。
バーナードがいる場所は木製の天井と壁、床でできた小さな部屋だった。微かに感じる揺れから、恐らく海上を進む船の一室であるだろう事が推理できた。
バーナードは膝立ちで両腕をYの字に持ち上げるような体勢をとらされており、壁から伸びた四本の鎖が四肢に取り付けられた手錠に繋がっている。前線を退いても尚鍛える事は欠かさない四肢は人並以上の膂力を持ってはいるが、異能力無しでこの拘束を外すのは簡単では無さそうだ。
「偉いなあヒーローさんは、脱出する策でも考えてんのか? もうどれだけ抵抗しようと無駄だってのによ♡」
「……俺は貴様のような男には絶対に屈さん」
バーナードは再度、憎きボアックを睨み付ける。
こうしてバーナードにとって地獄のような時間が幕を開けた。
*****
一時間後。
(ぐう……しかし酷い臭いだ)
鼻に巻き付けられたパンツの悪臭に、バーナードは眉間に皺を寄せながら冷や汗を垂らす。
ボアックが部屋から去りあれから大分時間が経った。
異能力下にあるバーナードは脅威では無いと思われているのか、度々目深バンダナの子分が様子を見に来る以外特段変わった様子はない。
(随分舐められたものだが……実際にこの力は強力だ)
力が入らず思考に靄がかかったかのようにぼうっとするが、しかし幸運にも精神力の賜物か、バーナードがボアックの手下になるような兆候も無かった。気絶させられて起きた段階でボアックの手下になっていた市民達の事を考えれば、その精神力は桁違いの物と言えるだろう。
しかし不可視のエネルギーを扱えなくなっている時点で、バーナードがボアックの異能力を完全に無効化できていない事を証明している。恐らく残された時間は無限ではない。いつ救助が来るかもわからない中、拘束されたままこの臭いにひたすら耐え続ける事という選択肢は既に残されていなかった。
「へへへ……、随分大人しくなったじゃねえか、おっさん♡」
バーナードが思考を巡らせていると、部屋の出入口の扉が開いた。そこから現れたのは目深にバンダナを被り、青と白の横縞シャツを着た熊獣人だった。
「貴様は……」
「アンタにノされたボアック海賊団の船員の一人だよ。随分手痛く扱ってくれたじゃねえか。お陰でまだ頭が痛てぇ」
「……そうか、それはすまなかったな」
バーナードの謝罪は煽りではなく本心からの物だった。全員がそうだとは限らないが、ボアックの異能力を考えればこの熊の船員も自ら望んでボアックの傘下に下っているとは限らない。見るからに下っ端の海賊服、そして股の尻が露出した趣味の悪いデザインのズボン。これを身に着けているのも彼の意思ではないとしたら、彼も正義のヒーローであるバーナードが救うべき対象の一人だ。
「ある程度のラインを越えなきゃアンタに何をしても良いとボアック船長に言われてる……。こんな上物、何もせず放っておくなんて男が廃るよなぁ? お前達、入ってこい!」
「「「アイアイサー!」」」
熊の船員の号令に従い入って来たのは目深バンダナに青白横縞シャツを身に着けた虎獣人と鰐獣人、狼獣人の三人。服装が変わってわかり辛いがらバーナードはその三人に見覚えがあった。
「お前達は……!」
「新入りはずうっと兄貴分の船員に扱き使われて中々性欲発散する機会がねえからな。教育を任された俺様が機会をくれてやる、感謝しろよテメェ等♡」
「「「ウス! 自分達のような新米に気を使っていただきありがとうごさいやす!」」」
威勢良く返事をする三人は、バーナードに不意打ちしてきた元一般市民だ。
彼等を助けられず、こうしてボアック海賊団の船員へと変えさせてしまった自分の不甲斐なさにバーナードは歯噛みする。
「ボアック海賊団賛歌は覚えたな? 我らボアック海賊団を讃えながらなら、そのおっさんをオカズにシコる事を許してやる♡ ザーメンは全部そのおっさんにかけてやるんだぞ、良いな?」
「「「アイアイサーッ♡ 了解しやしたアニキッ♡」」」
兄貴分の熊船員の言葉に従い、三人の子分船員は威勢良く挨拶するとドタドタと音を立て足早にバーナードのすぐ側に移動した。
そして露出したちんぽを握ると、肩を組んで歌い出した。
「我らボアック海賊団〜♡ 泣く子も黙る悪集団♡」
むさ苦しい三人の男の歌声が重なる。こんな異質な状況だと言うのに、三人のちんぽは既に勃起し先走りをトロトロと垂らし始めていた。
「ぐ……! 目を覚ませ! お前達もこんな事はしたくないはずだ!」
「食いモンも金〜も全部ぜ〜んぶ♡ 我らがボアック船長のモノ〜♡」
バーナードの声になど耳も貸さず、間抜けな賛歌を歌いながら、勃起したちんぽを擦り上げていく。ボアックは自身の異能力を他者を自分好みに変える力だと言っていたが、これがボアックの望む光景であるとすれば酷く悪趣味だ。
「ボアック船長マジ最高♡ お゛ほッ♡ ボアック船長超最強♡」
ビクンッ♡ ビクンッ♡ と三人の子分船員のちんぽが跳ねる。雄の汗のすえた匂いが部屋に充満し、バーナードの鼻に巻き付けられた履き古しトランクスの悪臭をより酷い物へと変えていく。
「あ゛あ……イクッ♡ イクッス♡」
「アニキッ♡ イっても良いッスかっ♡」
鼻息を荒くしながら子分船員達が懇願する。それを受けた熊の子分船員はニヤリと笑うと口を開けた。
「良いだろう許可する♡ そのヒーローのおっさんにぶっ放しちまえ♡」
「「「アイアイサーッ♡ ……ボアック海賊団バンザイ♡」」」
シコシコとちんぽを扱き上げながら、歌の続きを歌う。そして限界が訪れたのか、皆一斉にちんぽの先端をバーナードへと向けた。
「「「ボアック船長超最強ォッ♡ お゛ッ♡ イクイクイクッ♡ イ゛クッスッ♡ イ゛クッ♡♡♡♡♡」」」
びゅるるるるるッ♡♡ びゅるる〜〜〜〜ッ♡♡ びゅびゅッ♡♡ ビュッ♡♡
子分全員達の三本の竿から、大量の精液が解き放たれる。噴き出した精液は、一斉にバーナードの顔を汚していった。
「むぐ……ッ! う゛……ッ」
当然バーナードに男色の趣味は一切無い。不快そうに顔を顰めながら口を真一文字に閉じ、精液が口内に入る事だけは防ぐ。
しばらくすると三人の射精は終わったが、その量は多くバーナードの顔や胸は粘ついた濃厚な精液によって白く汚されてしまった。
「よくできたじゃねえか♡ テメェ等ももう立派なボアック海賊団の一員だな♡」
「へいッ♡ ありがとうございやす♡」
「賛歌歌いながらのオナニー気持ち良かったッス♡ ウスッ♡」
「アンタもザーメン沢山貰ってヨかっただろ?」
兄貴分の熊船員がバーナードに近づき顎を持ち上げる。バーナードは目を開くと、むせ返るような精液の匂いにいかめしい表情を浮かべながら、小さく口を開いた。
「最悪の気分だな」
「あ〜? 大好きな市民様のザーメンだっての随分酷ぇ物言いじゃねえか♡」
「……待っていろ、必ずお前達をボアックの能力から救ってやる」
真っ直ぐな瞳で見据えるバーナードの姿に、兄貴分の熊船員、そして三人の子分船員の心は──。
「余計なお世話だ♡ それよりも、アンタがさっさと俺様達の可愛い弟分になってくれる事を期待してるぜぇ♡ ……さあ、行くぞテメェ等!」
「「「アイアイサー!」」」
ボアック海賊団の船員達の心は動くことはなかった。
彼等は背を向け部屋を去っていく。取り残されたバーナードは自分の無力さに拳を握りしめるのだった。
*****
あれから三時間が経った。
だというのにも関わらず、今もこの部屋の中には四人の船員達の雄の熱気、そして匂いが残り篭もり続けていた。
「ふう……ッ、ふう……」
恐らく外で日が昇ってきたせいもあってか、部屋の気温は上がり続けている。ポタポタと汗を垂らしながら、バーナードは口を開き浅く呼吸をし続けていた。
(早くこの状況を何とかしなければ……)
しかし打開策が思いつかない。どれだけ引っ張ろうが鎖は外れず、異能力が復活するどころか疲労は溜まる一方だ。
なるべくトランクスの匂いを嗅がないよう口呼吸に務めているが、そのせいで否が応でも子分達にかけられた精液が、汗を伝って染み出したボアックのトランクスの味が口の中に侵入してくる。
あまりに汚く、耐え難い不快さだ。以前のバーナードならそう感じるはずだと言うのに、それ程不快感を覚えていないことにバーナードは薄らと気付いていた。
(ぐ……喉が渇いた)
塩辛い味が口に広がり口内が乾燥する。先程よりも思考が働かなくなった頭に浮かび上がるのはら、ボアック、熊の子分船員の顔、そして間抜けな賛歌を歌う子分船員達の姿。そして、扱かれビンビンに勃起した野太い三本のちんぽ。
男色の趣味はなく、ただ汚らしいと感じるだけの雄のちんぽが、脳裏に焼き付いて離れない。
(い、いかん。俺は何を考えている──そうだ、大規模襲撃はどうなった)
意識を少しでも他の物に向けようとする。後任を任せた笹田は優秀なオペレーターだ。司令室の仲間達も、ヒーロー達も、皆が全力で解決にあったはずだ。
(きっと皆無事なはずだ──ならば俺も全力を尽くさねば)
今一度四肢に力を入れて拘束を解こうとする。
「ぐ、ぬ……ッ!」
力を入れる為に息を吸う。塩辛い味が口の中に広がり、口が乾く。バーナードの思考に更に靄がかかる。
(暑い……、新鮮な空気が足りん)
しかし弱音を吐いてはいられない。本能が口を乾燥から守ろうとしたのか、今度は自然と鼻から息を吸い込み、四肢に力を込める。
「ンが……ッ、ぐ、う……ッ!」
酷い悪臭にバーナードの思考に更に靄がかかる。だが、こんな物に屈する訳にはいかない。
「スーッ、フッ、ぬ゛、お゛ォお゛……ッ!」
息を吸い、力を込める。ミシミシと鎖が、鎖に繋がれた壁が音を立てる。
「フーッ♡ ふぐッ♡ お゛……ッ♡」
全身に力を込め、頑丈に作られた鉄製の鎖を引っ張る。力を込めながら、股座にも血が通っていくのをバーナードは感じ取っていた。
「クソッ♡ フーッ♡ 何という酷い臭いだ♡ スンッ♡ こんな……♡ フゴッ♡♡」
酷い悪臭だ。その認識は変わらない。
だというのに、鼻から息を吸うのを止められない。硬さを宿し始めたバーナードの仮性包茎のちんぽがピクンッ♡ とヒクついたのが自分でもわかった。
「ヌオオ……ッ♡ 早く……ッ♡ スーッ♡ フゴッ♡ 早く脱さねばならんのだ♡ スーッ♡ こんな拘束う゛う……♡」
四肢に力を込めて脱出する為。いつの間にかそれを言い訳にしながら、バーナードは強く鼻で呼吸し続けた。
力を込める度、ビクンッ♡ ビクンッ♡ と硬さを宿したちんぽが上下に跳ねる。
「ぐ、お゛ォお゛お゛……ッ♡♡」
バーナードの身体が、趣向が確かに変えられていく。それでもバーナードは屈さず、野太い鎖を引き伸ばすのだった。
*****
そして、2時間の時が経った。
「ぐ、オ゛ォッ♡ ……ッ! フー……ッ♡ フッ♡ ぐ……ッ♡」
バキバキバキッ! と大きな音が鳴り、木造の壁が割れる。鎖に繋がれ壁内に埋め込まれていた鉄製の器具が支えを失い、ゴトゴトと重たい音を立てて床に落ちる。
何度も悪臭に意識を持っていかれそうになりながらも、バーナードは何とか両手の拘束を外すことができた。しかし。
「フーッ♡ フッ♡ フッ♡」
荒くなった呼吸が収まらない。ボアックのトランクスの匂いが休む間もなくバーナードの脳天を突き抜けていく。
既にボアックの異能力の影響を多大に受けたバーナードは、鼻呼吸を封じるという選択肢を失ってしまっていた。
だが、後は足の拘束を外すだけだ。立ち上がって足を縛る鎖の繋がる壁へと向かう。しかし。
「こいつはたまげたな。何か物音がしたと思ったら、アンタ中々やるじゃねえか」
「ボアック……!」
三角帽を被った眼帯の猪獣人──憎きヴィランであるボアックが扉を開け部屋の中に入っていた。
流石のボアックも素手でこの拘束を外したのに動揺が隠せないのか、軽く冷や汗を垂らしていたが、すぐ余裕を取り戻したのかニヤリと笑うとその大きな牙を蓄えた口を開いた。
「手を頭の後ろに回して膝を付け」
「ぐ、う゛……ッ」
低いボアックの濁声が部屋に響き渡る。今となっては従う意味もないはずなのに、異能力の影響を受けたバーナードはその通りに従ってしまう。
「だがその様子を見るに……俺の異能力もかなり効いてるみてぇだな♡」
「ぐ……ッ♡」
床に着いた両膝の間。雄臭が満ちるこの部屋で、倒すべきヴィランに見られながらバーナードのちんぽは先走り濡れながら、大きく怒張して反り返り天を向いていた。
「俺のパンツの匂いで随分お楽しみみてぇだな♡」
「黙れ……! それは貴様の持つ力のせいだろう! 異能力を私利私欲の為に使い悪事を働くヴィランめ……! 貴様だけはこのブラックドッグの──司令の名にかけて絶対に許さん!」
「勃起ちんぽ見られてるのに威勢の良いこって♡ よぉしテメェ等、入ってきていいぞ!」
「「へいっ!」」
ボアックに呼ばれ、部屋に二人の船員が入ってくる。一人は数時間前弟分の船員に命じてバーナードをいたぶった兄貴分の熊船員、もう一人は同じ青白横縞のシャツを着て少し歳のいった虎獣人だ。
「こいつもいずれ新入りとしてこの海賊団で働くからよぉ♡ 今のうちにケツ使って奉仕するってのが何か教えてやれ♡」
「「アイアイサー♡」」
ボアックの命令に掛け声で答え、二人の船員がバーナードの身体に触れる。
「やめろ、何をするつもりだ……ッ」
ケツを使って奉仕する。その意味が全くわからない程バーナードも無知ではなかったが、まさか自身がこんな境遇に陥るとは思ってもみなかっただろう。
バーナードは上体を前に倒され四つん這いを強制される。虎の子分船員はバーナードの両手を抑え、兄貴分の熊船員はいやらしい手付きでバーナードの尻を揉みしだいた。
「いいデカケツしてんじゃねえか♡ こりゃ掘りがいがありそうだ♡」
「ぐ……ッ、目を覚ませ……ッ。お前達はこの男に操られているのだ」
「おっと抵抗するなよ。そのまま四つん這いでじっとしてろ」
ボアックにそう命じられると異能力のせいか、身体に力が入らず上手く抵抗できない。
「へへ、ありがとうございやすボアック船長♡ ……おいアンタ、さっきは救ってやるとか大層なこと抜かしやがったが、救われるのはアンタの方だ♡」
兄貴分の熊船員の手が円を描くようにバーナードの尻の上を這う。バーナードは気色悪さに身震いするが、心のどこかでこれから行われる事に期待を覚え、硬さを宿したちんぽがビクン♡ と跳ねた事に気付いてしまう。
「アンタみたいなやつの事を俺はよぉ〜く知ってるぜ? 他人の為正義の為と自分を犠牲にして、人様の事は救おうとするが自分の事は何も気にかけちゃいねえ♡ だから身体をボロボロにしてヒーローを引退する事になった♡ そんな状態で俺達に立ち向かってくるからこうして捕まっちまうんだ♡」
「やめろ……ッ!」
「だから素直になって良いんだ♡ 禁欲なんて止めて自分の為に好きなように悪事を働いて良い♡ 金も快楽も、ボアック船長に従えば思いのままだ♡ 男同士のセックスは気持ち良いぞ? 何せ男同士、何処が気持ち良いかわかってるんだからな♡」
「やめろと言っている! ボアック! 操っている者の口を通して貴様の価値観を語らせるな!」
兄貴分の熊船員の言葉を切り捨て、最初からボアックに向けていた怒りの矛先を尖らせる。
だがボアックは葉巻を吸って大きく煙を吐くと、愉快そうにバーナードを見下ろし口を開いた。
「がはは! おもしれぇ事言うじゃねえか♡ ま、確かにそう言う野郎も多いが、ソイツは自らの意思でボアック海賊団の一員になったんだ。なあ?」
ボアックの言葉にバーナードは驚く。
「そうとも♡ 真面目に働いて金払って風俗行くより、好き勝手犯してついでに金品も奪っちまった方が楽しいに決まってるだろうが♡」
「なんだと、貴様……ッ! ぬお゛ォオ゛……ッ!?♡」
ビクンッ♡ とバーナードの巨体が跳ねる。熊の子分船員がそのデカ尻の割れ目に指を這わせたからだ。
「ぐへへ……♡ 勇ましい事言っても身体は正直だなぁ♡」
「お゛……ッ♡ やめろ、ぬ、抜け……ッ♡♡」
兄貴分の熊船員が太指をクネクネと動かしバーナードの尻穴へと埋めていく。
「ちんぽもビンビンじゃねえか♡ どれ、ちょっくら扱いてやるか♡」
「さ、触るなッ♡ おお゛ッ♡ ほお゛オ゛……ッ♡」
右手でバーナードの尻穴を弄りながら、左手でバーナードのちんぽを掴む。肉付いた腹を押し上げていた皮かぶりの竿を下に向けると、牛の乳しぼりを行うかのようにの様に上下に扱き始める。
「お゛ッ♡ ぐッ♡ スーッ♡ フッ♡ スーッ♡」
与えられる直接的な快楽に肉厚な身体を震わせて悶える。呼吸が早まり、部屋に満ちる四人分の巨漢の雄臭を、ボアックのトランクスに染み込んだちんぽ臭を取り込んでしまう。
「うお゛ッ!?♡ ごおォッ♡」
「へへ♡ ここだな?」
一際大きくビクつき声を上げたバーナードの反応を見て、兄貴分の熊船員は下品な笑みを浮かべる。その芋虫のような指で強く押し込んだ先。周りと比べ微かに硬い感触を覚えるそこは、雄なら誰でも持つ弱点、前立腺であった。
「へへ♡ 気持ち良いだろ? 男同士でセックスすりゃここもイジメ放題♡ ちんぽでゴリゴリ突き上げてもっと鳴かせることもできるんだぞ?」
「ごお゛ォ……ッ♡ ほお゛ッ♡ お゛……ッ♡♡」
兄貴分の熊船員が前立腺をグリグリと指で押し潰すようにすると、バーナードの背が反り喉の奥から絞り出されるような低い声が漏れる。
上下に扱き続けられるちんぽはビクビクと震えており、気持ち良くてたまらないのかダラダラと先走りを垂らし床に水溜まりを作っていた。
「いいぞ♡ この司令官殿にちんぽの気持ち良さを教えてやれ♡」
「……アイアイサーッ♡」
ボアックに下された命令を聞いて、兄貴分の熊船員は心底楽しそうに答える。バーナードのちんぽから手を離し尻穴からも指を引き抜くと、熊獣人自身のちんぽを掴む。
そして、使い込まれ陰水焼けした赤黒い亀頭をバーナードと尻穴に向けると、ゆっくりとその先端をあてがった。
「はあ゛……ッ♡」
指とは比較にならない雄竿の熱に、バーナードは身を捩り悶える。己の処女を散らそうとする肉竿から逃れようとするが、両足は拘束され、腰は兄貴分の熊船員の逞しい腕に、両手は虎獣人によってガッシリと掴まれている。
「そんじゃ、いただきまぁす♡」
「お゛ッ!?♡ ご、お゛ッ♡♡ ぐごオ゛オ゛お゛ッ♡♡♡」
ミチミチと音を立て兄貴分の熊船員のちんぽが侵入していく。赤黒い亀頭は我が物顔でバーナードの腸壁を押し広げ、その最奥へと向かって突き進んでいく。
セックスをし慣れたちんぽが処女の尻穴を蹂躙し、とうとう全ての雄にとって平等の弱点である前立腺に到達する。そして。
ゴリゴリゴリゴリゴリッッッッッッッ
♡♡♡♡♡♡♡
「ごお゛ッ♡♡♡ 〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッ♡♡♡」
バーナードの前立腺が、赤黒い亀頭によって限界まで押し潰された。それと同時に、誰にも触れられていない股座から伸びる皮被りのちんぽから、びゅるるるるるるるッ♡♡♡ びゅるッ♡♡♡♡ びゅ〜〜〜〜〜〜ッッ♡♡♡♡ と、大量の精液が放出される。
それはバーナードが雄として、兄貴分の熊船員に完全に屈服した証明であった。
「大量大量〜〜♡ 入団して新入りになりゃ来んな簡単に射精できないからな♡ 今のうちにケツでイく快感に浸っとけよ♡」
「ほお゛……ッ♡ お゛……ッ♡」
「んじゃ、俺も動く……ぞッ♡♡」
「〜〜〜〜〜〜ッッ♡♡♡♡」
兄貴分の熊船員が腰を動かし、その凶器の様な肉棒でバーナードの尻穴を穿つ。
汗で濡れた尻肉と腿肉、そして腹肉がぶつかり合い、ドチュ♡ ドチュ♡ ドチュ♡ と下品な音を立てる。
「あ゛〜〜ッ♡ たまんねえ♡ こんな上物の初釜掘らせていただきありがとうございやす♡ ボアック船長♡」
「なに、お前は俺様の優秀な右腕だからな。たまにはこうしてデカイ褒美をやらなきゃ船長の名が廃るってモンよ♡」
バーナードの上体を支える両腕はあまりの衝撃と快楽からかガクガクと震えてしまっている。
噎せ返るような雄臭の中、意識を保つのがやっとなのだろう。目を細め、口をおの形に開きボタボタ涎を垂らす様に最早バーナードの理性の面影は残っていなかった。
「あ゛〜♡♡ イク♡ イ゛クぞぉ……ッ♡ 兄貴分の有難いちんぽ恵んでやってんだ♡ よぉく尻穴締めて感謝しろよッ♡」
兄貴分の熊船員の腰のストロークが早くなる。高速で何度も腰を打ち付け、そして。
「あ゛〜〜イ゛クッ♡ イ゛クイ゛クイ゛クッ♡♡ お゛ッ♡ 〜〜〜〜〜〜ッッ♡♡♡」
「〜〜〜〜〜〜ッッッ♡♡♡」
どびゅッッ♡♡ びゅるるッ♡♡♡ びゅるるるるッッッ♡♡♡♡♡
兄貴分の熊船員の精液が、バーナードの尻穴に大量に放たれた。
「ほッ♡ お゛……ッ♡♡」
粘付いた濃厚な雄の種子はすぐさま尻穴の許容量を超え、どぷどぷと肉壁と肉竿の隙間から外に溢れ出していく。
びゅるッ♡ びゅるるッ♡ びゅるるる……ッ♡
兄貴分の熊船員のちんぽが脈打ち精液を放つ度に、バーナードの巨体が跳ねる。
そうしていると射精もいつしか止まり、兄貴分の熊船員も満足したのかようやく竿を引き抜いた。
「んお゛ォ……ッ♡♡」
蓋を失ったバーナードの尻穴から、大量に精液が噴き出る。ボアックを含めた海賊団三人はげへへと下品な笑みを浮かべると、悲惨な状態のバーナードを置いて部屋から出ていってしまった。
そうして噎せ返るような雄の、ちんぽの、精液の、汗の匂いに包まれながら、バーナードは意識を手放すのだった。
*****
「フーッ♡ フッ♡ グルル……ッ♡ フッ♡」
あれからまた一晩が経った。ようやく外したはずの手の拘束は戻り、今度は四つん這いになるように姿勢を固定されていた。
そんなバーナードの様子は明らかに限界を迎えていた。獣のような唸り声を上げながら、限界まで勃起したちんぽをビクビクと震わせている。
雄の本能からか腰は微かに前後に振れ続け、微かに残った理性で繋ぎ止めなければ、今にも床に擦り付けてオナニーを始めてしまいそうであった。
変化はバーナードの外見にも現れていた。ボアック好みの雄に変えられる、という異能力のせいか、明らかにバーナードの身体は毛深くなっていた。口髭は伸び、手足に一際濃い被毛が生え始めている。胸毛も濃くなっており、股座から伸びる陰毛は下腹部まで繋がってしまっていた。
「よう、元気そうじゃねえか♡」
「フーッ♡ フッ♡ ボアック……ッ♡♡」
現れた宿敵の名を呼びバーナードは睨み付ける。しかしその言葉にかつての力強さは残っていなかった。
「そろそろコイツが欲しいかと思ってな♡ 持ってきてやったぞ♡」
ボアックが取り出されたのは空気の入ったビニール制の物体だった。それは肉付きの良い獣人の形を模しており、頭や四肢の先はないが、胸や腹、尻までが精巧に再現されている。所謂ラブドールであった。
「おい、腰を引いて持ち上げろ」
「……ッ♡♡」
ボアックの命令が以前よりも強く頭に響くのが分かる。バーナードはボアックの言う通り腰を引くと、腕と足を伸ばして身体の下に大きめのスペースを作った。
ボアックは満足そうに笑うとバーナードの横まで移動し、ビニール製のラブドールを──船内でも使い回されているせいであろう薄汚れたそれを身体の下に挟み込んだ。
「んじゃ、腰下げろ♡」
「ぐう゛ゥ……ッ♡ フーッ♡ フッ♡」
ボアックに尻を撫でられバーナードの身体が震える。抵抗しようとするが、ボアックの命令に、快楽への期待に抗うことができない。
ゆっくり、ゆっくりと腰が下がっていき、怒張したちんぽがゆっくりと、ラブドールの尻穴を模した挿入口に近づいていく。
「ぐお゛ォッ♡」
ビクンッ♡ とバーナードの巨体が跳ねる。皮を被り小さく亀頭が覗くちんぽの先端が、挿入口に埋まる。そして竿全体がラブドールに沈み込んでいき、それはとうとう根元まで到達してしまった。
「う゛、お゛お゛……ッ♡♡」
ビクンッ♡ ビクンッ♡ とバーナードの腰が跳ねる。理性を飛ばし宿敵の前だと言うのに全力で腰を振ろうとしてしまう。しかし、微かに残ったヒーローとしての──総司令官としての矜持がバーナードを繋ぎ止めていた。
「いやあ、アンタほんとにスゲェな。俺の異能力に一度耐えるどころか丸一日持ち堪えてんだ。こんな男見た事ねえぜ♡」
歯を食いしばりながら耐えるバーナードの頭を撫でながらボアックは笑う。
「汚らしい手で触るな……ッ♡ 罪の無い他者を弄ぶ悪党め……ッ♡」
限界の一歩手前にいながらも、バーナードはボアックに向かって吐き捨てる。だが、当のボアックは何処吹く風だ。
「げへへ♡ 早く腰振ってちんぽズコズコしたくてたまりません♡ って顔で睨みつけられてもビビらねえよ♡ なあ、もう我慢はやめねえか? 諦めて快楽に正直になって、俺様の子分になっちまえよ♡」
「フーッ♡ フッ♡ 誰がなるか……ッ♡♡」
ボアックの子分、そう聞くとバーナードは下腹部がキュンキュンと疼くような感覚に襲われる。
しかしすぐさまそれを振り払う。この男は憎むべき敵、この男の傘下に下るなどありえないと自分の意思を固くする。
「ボアック海賊団に入って俺様の子分になりゃ、俺様に扱き使われて悪事も働き放題、セックスもし放題だ♡ 最初は新米でケツ使われてばっかだと思うが、アンタが子分として活躍して上物の雄を攫えばソイツらのケツも使えるようになるだろうよ♡ どうだ、ワクワクするだろ?♡」
「誰がそんな事を……♡」
ボアックの放つ言葉は狂っている。常人であればボアックの謳うボアック海賊団の船員として生き方に魅力など一切感じないはずだ。
しかしラブドールにキュウキュウとちんぽ締め付けられながら腰をヒクつかせるバーナードにとって、その言葉は甘言として降り注ぐ。
「腰振りてぇだろ? 想像してみろ、弟分も増えて偉い地位になって、雄臭ぇ臭い嗅ぎながら野郎のケツを犯す……堪らねぇだろ♡」
「ぐ、う゛……ッ♡♡」
ボアックの言葉に耳を貸してはならない。だというのに、不快なはずのむさ苦しい濁声に意識を集中させてしまう。
「今みてえに尻穴にちんぽ入れてズコバコズコバコ♡ 他人なんか思いやる必要はない♡ お前にとっての正義は俺様だけで、ただ俺様に従うだけで良い♡ それさえ守れば何やったって良い♡ どんな気持ち良い事も自分の思うようにして良いんだ♡」
「ふぐッ♡ ぐ……ッ♡ フッ♡」
ヘコ……ッ♡ と腰が動いてしまう。ボアックの濁声が、雄臭の染み付いたトランクスの匂いが、鼻を突き抜けて脳に染み込んでいく。
「駄目だ♡ 俺は決してそんな事は……ッ♡」
「俺様が許可する♡ 俺様が許可すれば何したって良いんだ♡ お前はボアック海賊団の船員、俺様の可愛い子分なんだからな♡」
「俺は、子分……♡」
「そうだ♡ 我慢しなくて良い♡ 気持ち良い事はし放題だ♡」
「我慢、しなくて良い゛ぃ……♡」
ズコ♡ ズコ♡ ズコ♡ とバーナードの腰が動く。思考に靄が掛かり馬鹿になった頭が、ボアックの甘言だけを受け入れていく。
「あ゛あ……ッ♡ い、い゛かん゛ん……ッ♡ この男の言葉に惑わされてはぁ……ッ♡♡」
「惑わされる? んじゃなんで言う通り腰振ったら気持ち良くなってんだ?♡」
ボアックがバーナードの耳元で囁く。海賊団を束ねる男の声が、バーナードの心を絡めとって支配していく。
「俺は正しい事しか言わねえ♡ 腰振ることは気持ち良い♡ 我慢せずちんぽズコズコするのは気持ち良い♡」
「が、我慢しない……♡ ちんぽ、気持ち良い……ッ♡♡」
ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡
バーナードの腰を振る速度が早くなる。最早何の抵抗も無く、通常の性行為の様にちんぽをラブドールの挿入口に突き入れていく。
「グルル……ッ♡ フーッ♡ き、気持ち良い……ッ♡ お゛ォ……ッ♡」
「そうだ♡ 雄の臭いを嗅ぎながら雄を犯すのは気持ち良い♡ 何も間違ってないだろう♡ 俺様の言う通りにするのは気持ちが良い♡」
「雄を、犯すのは……♡ 気持ち良い……♡ ボアックの言う通り、気持ち良い……ッ♡」
バーナードの眉間に皺が寄り、険しい雄の顔つきになっていく。ギュウウ……ッ♡ と体重を掛けてラブドールをホールドし、雄として征服する為に激しく腰を押し付けていく。
「お前は欲望を解放したくてたまらない♡ 欲望を解放できるボアック海賊団の船員になりたくてなまらない♡ 俺様の子分になって悪事を働きたくてたまらない♡ 俺様に扱き使われたくてたまらない♡」
「お゛お……ッ♡ お、俺は……ッ♡ ち、違うう゛……ッ♡♡ ボアック船長の子分などでは……ッ♡♡」
口では少しの抵抗は見せるものの、腰は激しく前後に動き続け、ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡♡ と下品な音をラブドールから鳴らしている。
ヴィランの前で性欲を貪るその姿に、最早ヒーローとして、総司令官としての理知的な面影は存在していなかった。
「イ゛、イ゛くッ♡♡ 駄目だッ♡ お、俺は……ッ♡♡」
バーナードの口の端が上がる。
一日ぶりの──それも、久方ぶりのちんぽに直接的な快楽を与えながらの射精の快楽目の前まで迫っていた。パンパンに膨れ上がった金玉が持ち上がり、射精の準備を始める。精液を押し出し、尿道を伝ってせり上ろうとする。しかし。
「駄目だ、俺の許可無しにイくな♡」
「な……ッ!?♡ お゛ォッ♡!? ほ……ッ♡♡」
ボアックのその言葉と共に、鼻に巻き付けられたパンツを取り上げられた。
バーナードは驚いたが、射精の直前までに至った身体はソレを止められるはずがなく、その巨体は絶頂に至った。
「〜〜〜〜〜……ッ♡♡」
ビクンッ♡ ビクンッ♡ と間抜けにデカ尻が跳ね、ラブドールをその野太い四肢で力強く抱きしめる。脳天まで突き抜けるような激しい快楽、しかし。
「し、射精できんん゛……♡ そんな馬鹿な……ッ♡」
限界まで怒張したちんぽが精液を吐き出すことは無かった。
困惑するバーナードを見下ろしながら、ボアックは醜悪な笑みを浮かべる。
「俺様の異能力は完全にお前の身体を支配した♡ 身体はもうボアック海賊団の一員、俺様の子分同然ってこった♡」
「は、あ゛ァ……ッ♡」
「イきたいか? んん〜?♡」
ボアックの言葉にバーナードの意思が揺らぐ。
あれ程の大きな快楽に溺れて末に与えられたのが仮初の絶頂だった。目の前の餌を取り上げられたに犬に等しいバーナードにとって、今最も望むのは最上級の餌──雄として行う気持ちの良い射精ただ一つであった。
「……ッ♡ いかん゛ん……ッ♡ 屈さぬ♡ 俺は決して屈さんぞ……ッ♡」
最早それは執念であった。後にも先にも、これ程までにボアックの異能力を耐えられる者は出てこないだろう。
しかし、この地獄のような責め苦はもっと続くのだ。
「そうか……じゃあコイツも要らねえのか?」
ボアックはそう言うと、おもむろにズボンを下ろした。現れたのは真珠の埋め込まれた巨大な勃起ちんぽと、巨大な玉袋を持ち上げる汗と先走りを大量に染み込ませたトランクスだ。
それを見た瞬間、視覚からでもわかる熱気に、この距離からでもわかる雄の匂いに目が釘付けになってしまう。
「はあ゛……ッ♡ あ゛……ッ♡♡」
「どうした? 屈さないってこたぁ射精もコイツも要らねえんだもんな?♡」
勃起したちんぽを掴んで上下に揺する。ビクンッ♡ ビクンッ♡ と脈打つちんぽから先走りが放たれ、バーナードの鼻先に付着する。その濃厚な雄の香りは先程まで巻かれていたトランクスの匂いを遥かに凌駕し、バーナードの心を蕩けさせていく。
「ああ゛……ッ♡ 俺は……♡」
ズコ♡ ズコッ♡ ズコズコッ♡ ズコッ♡♡
止まっていたバーナードの腰の動きが再び激しくなる。待てを我慢できない犬のように、舌をだらしなく開き、鼻と口で浅い呼吸を繰り返しながらラブドールにちんぽを打ち付けていく。
「俺様のちんぽが欲しいか?♡ 射精がしたいか?♡」
ボアックが剛直を持ち上げた。
そして、ピトッ♡ と濃厚な雄の匂いが放つソレをバーナードの鼻に付けた瞬間、バーナードの理性は溶けた。
「お゛ォお゛♡ ほ、欲しい……ッ♡ 射精したい……ッ♡♡」
倒すべきヴィランの肉棒を欲し、射精を懇願する。それはバーナードがヒーローとしての、司令官としての矜恃をかなぐり捨て、一匹の雄として屈服する瞬間であった。
「何が欲しいんだ? しっかり言ってくれなきゃわからねえなぁ♡」
「た、頼む……ッ♡ ボアック、お前のちんぽをくれ……ッ♡♡」
「それが船員が船長に物を頼む態度か? お願いします♡ ボアック船長のちんぽ欲しいッス♡ だろうが♡」
バーナードは生まれてこの方そのような粗野な言葉遣いはした事が無い。それも良い大人が、ヴィラン相手にそのような言葉遣いで懇願する事など以ての外だ。
しかし、虜にさせられたちんぽと射精を人質にされてしまえば逆らう事はできない。
「う゛……ッ♡ ウスッ♡ ボアック船員のちんぽ欲しいッスッ♡ 射精もしたいッスッ♡ お゛ォ……ッ♡♡」
しかし、一度口にすると身体の、脳の隅々まで馴染んでいく。その言葉遣いが当然であるかのように、今までそうしてボアックに従事してきたボアック海賊団の一員だったかのように。
「俺のくっせぇちんぽしゃぶりてぇか?」
「はいッ♡ ボアック船長の臭ぇちんぽしゃぶりたいッス♡ ボアック船長のニオイオカズにしながら空気オナホにちんぽズコズコして溜まった金玉汁全部射精してぇッス♡」
ボアックの異能力がバーナードの頭に聞き慣れない、使い慣れない単語を刻み込み引き出していく。
(ああ……ッ♡ こんな下品な物言いをしているというのに、気持ち良くてたまらんん゛……ッ♡♡)
ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ と大きく、勢い良く腰を動かしてラブドールに打ち付ける。快楽を貪るいやらしい雄の腰使いに、一人の大人、ヒーローとしての抵抗や羞恥は残っていなかった。
「いいだろう♡ くれてやる♡ 舌伸ばせ♡」
「あああ゛♡ ありがとうございやすッ♡ フッ♡ れろッ♡ ちゅッ♡ ぢゅッ♡♡」
鼻をヒクヒクと動かして臭いを吸いながらアホ面を晒して真珠ちんぽに舌を這わせる。
先走りと汗に濡れた塩辛い雄の味。それを取り込む程にバーナードはボアック好みに変えられ、よりその味の、匂いの虜になっていく。
「げへへ♡ そうだ♡ もっとべろべろ舌動かせ♡ 吸い付いて俺様に奉仕しろ♡」
「んはッ♡ オ゛ォスッ♡♡ ふッ♡ じゅるるッ♡ ちゅッ♡ ぢゅう゛う゛〜ッ♡♡」
ビクンッ♡ ビクンッ♡ とバーナードのデカ尻が痙攣する。四肢の筋肉が脂肪越しに薄らと浮かび上がり、ラブドールをミチミチと締め付ける。ズコッ♡ ズコズコッ♡ ズコッ♡♡ と、ラブドールの耐久性など気にもかけない、乱雑で自分本位な腰使いへと変えていく。
(ちんぽッ♡♡ ちんぽ気持ち良いッ♡♡ 腰振り止まらんッ♡♡)
長い間義務的に処理を行い衰えていたバーナードの種子が、他者を征服し種付けしようという目的を思い出したかのように活発になりパンパンに張り詰めた玉袋を蠢めかせる。
そして焦らしに焦らされ続けた事で、我慢の限界が当の本人に訪れていた。
「も、もうッ♡ イ゛ッ♡ もうイ゛クッス♡ イ゛イ゛イ゛ってッ♡ イ゛ッて良い゛ッスかッ♡♡」
鼻をカリ裏につけ、浅ましく呼吸し舌を這わせながら懇願する。
理知的な司令官としての姿を、ヒーローとしての勇姿を捨てたバーナードに、ボアックは意地悪な笑みを浮かべて返す。
「良いのかぁ?♡ せっかくあれだけ抵抗してたっつーのにイッたら俺様に完全敗北♡ 異能力もアホになった頭に一気に染み込んでボアック海賊団の仲間入り♡ 俺様の忠実な子分に早変わりだ♡」
その言葉を聞いた瞬間、バーナードの溶けた理性の中で、一瞬だけヒーローとしての自分が訴えかけるのを感じた。このような悪に屈してはならない。それは愚か、その悪に加担するなど以ての外だと。
(そうだ……♡ 俺はヒーロー、ヒーロー本部の総司令官だッ♡ し、しかしぃ゛……ッ♡)
「フーッ♡ フゴッ♡ スンスンっ♡ ほお゛ォ……ッ♡♡」
ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡
腰が止まらない。ボアックのちんぽの匂いを吸い込むのを、舌で舐めとるのを止められない。
(俺はヒーローッ♡ イきたいッ♡ 司令官♡ イきたい♡ このままズコズコして中出ししたくてたまらんん゛♡♡)
ヒーローとしての自分を必死に繋ぎ止めようとする。
「げへへ♡ どうなんだ?♡」
ボアックが下衆な笑みを浮かべながらちんぽを上下に振れさせバーナードの鼻柱を叩く。
ベチッ♡ ベチッ♡ ベチッ♡ と重量のある雄の象徴が打ち付けられる度に、先走りのぬめりが、匂いが、ヒーローとして訴えるバーナードを溶かしていく。
「へッ♡ はへッ♡ ハッ♡」
ズコッ♡ ズコッ♡ ズコッ♡ ベチッ♡ ベチッ♡ ベチッ♡ と下品な音が部屋の中で鳴り響く。
「お゛……ッ♡♡」
そしてとうとう、バーナードの中の何かが完全に事切れたよかのように、ビクンッ♡ とその肉厚の巨体が痙攣した。
一瞬の間が空き、再びバーナードが口を開く。戦場で数々のヴィランを恐れさせ、市民達を安心させ、ヒーローを救ってきた低い声で、バーナードは。
「あ゛ぁあ゛……ッ♡ 良いッス♡ なりたいッス♡ お願いいたしやすッ♡ ボアック船長のちんぽしゃぶりながらイかせてくだせぇッ♡ 自分をボアック海賊団の一員に──ボアック船長の子分に加えてくだせぇっ♡」
悪の手先に加わりたい、加わらせてくれと、口の端を厭らしく釣り上げバーナードは懇願した。
それはヒーローとしての、総司令官としてしての矜恃が雄の本能に、ボアックに与えられる雄としての快楽に屈した瞬間であった。
「げへへ♡ いいだろう♡ 俺様もそろそろイクからな……ッ♡ 入団前の最後の射精だ……ッ♡ テメェも……イっちまえッ♡」
「あ゛ぁあ……ッ♡♡ ありがとうございやすッ♡ ボアック船長の懐の深さに感謝いたしやすッ♡♡」
バーナードは感謝を称えながら、ドチュ♡ ドチュッ♡ ドチュッ♡ とラブドールに腰を打ち付けていく。
既に幾度となく焦らされ限界が訪れているからか、微かに見えた尻穴はヒクヒクと動き、金玉はキュウウ♡ と張り詰めながら持ち上がり射精の準備は万端だ。
「おお゛……ッ♡ 俺様イっちまうぞ……ッ♡♡ 全部受け止めろよォ……ッ♡♡」
「は、はひッ♡ イ゛ッ♡ イ゛ぃイ゛イ゛グッ♡ 自分もイ゛ぎまずッ♡」
ゾクゾクゾクッ♡ と身体を震わせ射精をしますと宣言する。
ビニール越しに見えたバーナードの太竿──その先端の亀頭がぷっくりと膨れ上がった。金玉から勢い良く押し出された精液が尿道を通り、鈴口まで到達する。そして。
「ぐお゛ォッ♡ ッ♡♡ 〜〜〜〜〜〜〜ッッ♡♡♡♡♡」
「イグッ♡♡♡ イグイグイグッッ♡♡♡ お゛ッ♡♡♡♡♡ ッ♡ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡」」
びゅるるッッッ♡♡♡♡ びゅるるるるッ♡♡♡♡♡ どびゅるるッ♡♡♡ びゅう゛ううううッッッ♡♡♡♡ びゅッ♡♡♡ びゅるッッッッ♡♡♡♡
二人は獣のような雄叫びを上げると、同時に果て大量の精液を放った。
ドプッ♡ ドプッ♡ ドプッ♡ と、バーナードの野太いちんぽから白濁液が放たれラブドールの中を満たしていく。
ボアックの真珠ちんぽからも遠慮無しに精液が噴き出し、バーナードの喉奥へと放たれていく。バーナードはかつてない射精の快楽に身を任せながら、愛しのボアックの精液を恍惚な表情で嚥下し続けていた。
「むぐッ♡ ゴクッ♡ れろッ♡ ずろろ……ッ♡」
唾液と汗、精液まみれになりながらもボアックのちんぽに舌を這わせていく。少しでも快楽を多く貪りたいのか、射精がまだ完全に止まっていないというのに、ズコ♡ ズコ♡ ズコ♡ とラブドールの挿入口に対し、下品なガニ股でちんぽの出し入れを繰り返す。
(お゛ォ……♡ すげぇ……ッ♡ たまらん゛ん……♡♡ これが欲望を解放して、雄臭に塗れながら中出しする快感……♡♡)
射精を我慢すれば我慢する程、それに比例し吐精した際の解放感と快感は高くなる。
人生で感じてきた射精の中でもっとも強烈な快感にあてられたバーナードの頭は、容易く価値観を歪められボアック好みの物へと変えられていく。
ズコ♡ ズコ♡ ズコ♡ とゆっくりとしたピストン運動を繰り返す。そしてビクンッ♡♡ と一際大きくその巨体を震わせると、ガニ股のまま玉袋に残った最後の精液をびゅるるるッ♡♡ とラブドールの中に注ぎ込んだ。
「は、へ……♡」
ビクッ♡ ビクッ♡ と痙攣しながらバーナードは意識を手放す。その様子をボアックは愉快そうに眺めているのだった。
*****
「野郎共! 集まれ!」
「「「アイアイサー!」」」
ボアックの号令に従い、ボアック海賊団の船員達が掛け声を上げて船首に集まる。その数は総勢三十人程。皆、紺のバンダナを目深に被り、色褪せ黄ばんだ青と白の横縞シャツ、ドクロのネックレス、股と尻の露出したズボンを履いている。
「今日からこのボアック海賊団に新しい仲間が加わった! 新入り、挨拶しろ!」
「へいッ!」
ボアックの後ろから低く粗暴そうな濁声が上がり、巨体のセントバーナード獣人が現れた。
紺のバンダナを目深に被り、色褪せ黄ばんだ青と白の横縞シャツ、ドクロのネックレス、股と尻の露出したズボンを履いていおり、口と顎髭が伸び、腕には被毛に比べ一際濃い毛が生えている。
ガニ股で姿勢が悪く、新入りと言うだけあってその中年のセントバーナード獣人は他のボアック海賊団の船員と遜色の無い見た目をしていた。しかしその男の種族と体格、濁ってしまったがその声は確かに。
「自分はヒーロー本部総司令官──その前はヒーローブラックドッグなんてモンをやっておりました、バーナードと申しますッ! ウスッ!」
変わり果ててしまったがそれは確かに、ヒーローブラックドッグ──バーナード司令だった。
かつての宿敵の隣に収まり、そして救うべき者達の前で、バーナードは威勢良く声を上げる。
「正義だなんだと青臭い事を言っておりましたが、ボアック船長の強者としての思想に、オトコらしさに、海のように大きい心の広さに感服し、このお方に付き従っていきたい、このお方の役に立つ子分船員になりたいと心から思わされちまいやした! その後は土下座して頼み込んで、こうして子分として迎え入れていただきやした! ボアック船長の心の広さには感服いたしやす! ボアック船長、ありがとうございやすッ!」
かつての自分の行いを恥ずかしい事のように蔑みながら、宿敵であるボアックを褒め称え感謝の意を述べる。
その目付きにはヒーローの頃にあった理知的な光は宿しておらず、他のボアック海賊団の一員と同じ粗暴な男の物に変わってしまっていた。
「元ヒーローなんて肩書きもあって年配ではありやすが、ここじゃぺーぺーの新米下っ端船員ッス! 兄貴達の背中を見ながら一生懸命学んで立派な船員になれるよう尽力いたしやす!! 掃除洗濯肩揉み性処理、何でも申し付けくだせえッ! オスッ!」
バーナードの挨拶が終わり歓声が響く。むさ苦しい男の歓声が続くと、船員の中から、ボアックの右腕と言われた熊獣人の男──何度もバーナードを〇めた兄貴分の熊船員男が現れた。
「歓迎するぜバーナード。んじゃ早速だが、兄貴分である俺達の前で新入りがいつもヤる芸を披露しろ、良いな?♡」
異能力を使って一度簡単に伸したはずの男。自らの意思でボアックに加担しているのだとのたまい、一度怒りを向けた悪漢を相手に、バーナードは媚びへつらった下品な笑みを浮かべた。
「アイアイサーッ!♡ 了解しやしたアニキッ♡」
バーナードの露出したちんぽがみるみる内に勃起していく。尊敬する兄貴分の、ボアック船長の前で下品な芸ができる事実に興奮しているのだ。
ガニ股のままちんぽを掴むと、シコシコシコ♡ と前後に扱き上げていく。気持ち良さそうに目を厭らしく細めながら、髭を蓄えた口を開き声を出した。
「我らボアック海賊団〜♡ 泣く子も黙るぅ悪集団♡」
バーナードらしからぬ気の抜けた低い歌声が船上に響き渡る。ボアック海賊団の船員達は笑いながら手を叩き合いの手を打った。
「食いモンも金〜も全部ぜ〜んぶ♡ ほッ♡ 我らがボアック船長の物〜♡ お゛ッ♡」
音程の外れた歌を歌いながら、合いの手のタイミングに合わせて先走りを飛ばす。
「げッへへへ♡ いいぞいいぞォッ!♡」
ボアックも堪えきれなくなったように笑い合いの手を打つ。当然だ、あれ程強敵だったブラックドッグが──ヒーロー本部の総司令官が自らの子分となって間抜けな芸を披露しているのだから。
「ボアック船長マジ最高♡ ボアック船長超最強♡」
(お゛ォ……ッ♡ 脳みそ溶けちまうゥ♡ ボアック船長最高♡ ボアック海賊団バンザイッ♡)
毛深くなった金玉がキュウゥ♡ と持ち上がる。鼻息が早く荒々しくなっていき、フゴフゴと下品な音が鳴った。
「我らボアック海賊団〜♡ 泣く子も黙る悪集団♡ 食いモンも金〜も全部ぜ〜んぶ♡ 我らがボアック船長の物〜♡」
尻尾を振りながら、兄貴分達に喜んでもらえるようできるだけ滑稽に歌いあげていく。
口をすぼめ、限界まで足を左右に開き、ヘコヘコと腰を振りながら先走りを飛ばす。
力こぶしを作り間抜けに筋肉を見せつけ、ヒーローである自分の力強さを、子分としてどれだけ活かす事ができるか周囲にアピールする。
そうしている内に、男性ホルモンが増加し性欲旺盛になったバーナードに早くも限界が訪れた。
「あ゛ぁ……ッ♡♡ イ゛クッ♡ イ゛クッス♡ アニキッ♡ イ゛っても良いッスかッッ♡♡♡」
舌を垂らしながら、間抜けに腰をヘコヘコと動かしてかつての敵である兄貴分の熊船員に媚びを売る。兄貴分の熊船員はボアックと目を交わすと、ニヤリと笑みを浮かべて口を開いた。
「良いぞ、俺達の前でぶっぱなしちまえ♡」
「げへッ♡ ありがとうございやすッ♡♡ ボアック海賊団の新米バーナードッ♡♡ 包茎ちんぽから子分精子びゅーびゅー出させていただきやすッ♡♡ あ、ボアック海賊団バンザイ♡ ボアック船長マジ最高ッ♡♡ お゛ッ♡♡ イ゛グッ♡♡ イグイグッ♡ ぼ、ボアック船長超最強ぉオ゛〜〜〜〜〜ッ♡♡♡ ッ♡♡ 〜〜〜〜〜〜ッ♡♡♡♡」
ぶびゅッ♡ ぶびゅるッ♡♡♡ ぶびゅびゅ〜〜〜〜〜〜〜ッッッッ♡♡♡ ぶびゅッ♡♡♡♡♡
男性ホルモンが増加しかつてなく粘ついた濃厚な精液がバーナードのちんぽから噴き上がった。
少し黄ばんだ濃厚なそれは、汚らしいアーチを描き船の上を汚していく。
無様なおほ顔を晒し、間抜けな芸による射精の快楽に浸るその様に、ヒーローとしての、ヒーロー本部総司令官としての面影は一切残っていなかった。
「ほっ♡ お゛ッ♡ ボアック船長ぉッ♡ マジ最高お゛ォ〜……ッ♡♡」
あまりに濃厚なせいか、船の上に飛び散った粘ついた精液はボトッ♡ ボトトッ♡ と大きな音を立てる。
「うお゛ォッ♡ ほッ♡ げへッ♡ ヘ……ッ♡」
射精は数秒では終わらず、おほ顔とガニ股をキープしたままバーナードの包茎ちんぽから断続的に噴き出し続ける。
野太い指で輪っかを作りながらヘコヘコと腰を振り、残った精液を絞り出すようにして放っていく。
そして長い時間が経ち、ようやくバーナードの射精が終わった。
「……げへッ♡ 以上で終わりでございやすッ♡ お目汚し失礼いたしやしたッ♡ 射精許可をいただきありがとうございやすッ♡」
バーナードの言葉に再び歓声が湧く。「その通りだ汚ねえぞぉ!」と野次を飛ばされながら、バーナードは媚びた笑みを浮かべ続けていた。
そんなバーナードの肩をボアックが叩き、声を掛けた。
「よくやったな新入り」
「ありがとうございやす♡ ボアック船長♡ 老輩者ですがこれからもよろしくお願いいたしやすッ♡♡」
バーナードは素早くボアックの方を振り返ると「へへへ♡」と笑いながら、頭の片側に手を当てペコペコと下げ、いかにも下っ端らしく腰を低くして感謝の意を伝えた。
下っ端姿がすっかり板に付いたその様に、悪漢であるボアックに敵意を剥き出しにし、決して屈したりはしないと勇ましく立ち向かっていたヒーローブラックドッグとしての、総司令官としての姿はもう何処にもない。
「ああ、勿論テメェの活躍には期待してるぜぇ? さあ、子分共に次の指示を出すから戻っていいぞ♡」
腕を組み、海賊団の船長らしく振る舞うボアックを前にバーナードは。
「アイアイサーッ!♡」
ボアック海賊団の子分船員の名に恥じない威勢の良い掛け声でもって答えると、ビシッ! と敬礼を行った。
その後は命令を守る為に素早く後ろに振り返ると、ガニ股でのっしのっしと歩きながらボアック海賊団の船員達の中に加わっていくのだった。
もうバーナードを知っている者が、同じ小汚い格好をした船員達が集まるこの中からバーナードを見つけ出すのは不可能だろう。
船員達が静かにボアックに注目するのを確認すると、ボアックは高らかに声を上げた。
「さァて! 次の目標は決まってるッ! ここから西に進んだ先にある大国だァ! 新しい戦力も加わったんだ ! 今度はもっともっと大量に! 金も男もいただいちまうぞ! 野郎共、準備はいいなッ!?」
ボアックが野太い声を響かせ号令を掛ける。それを受けたボアック海賊団の船員達は。
「「「アイアイサーッ!!!」」」
揃ってむさ苦しい掛け声を上げ、それぞれの持ち場へ戻っていく。
バーナードも兄貴分の熊船員に呼ばれ、「へいッ! アニキ!」と威勢良く返事をすると、新米達に混じりドタドタと音を立てて船の中へと消えていくのだった。
こうしてバーナードはボアックの手に堕ち、悪の海賊の一員にされてしまった。ヒーロー本部の情報を知るバーナードを利用し、ボアックがヒーロー本部を襲う日もそう遠くないだろう。
終
Comments (2)
男性ホルモンムンムンにして堕ちるバーナード指令最高に好きです…!イラストの濃くなった剛毛めっちゃいい
感想ありがとうございます!理知的で生真面目なおじさんが下品で下劣な男性ホルモンマシマシの手下になってしまうギャップと背徳感が好きなんですね……
